◇「貝獣物語」の話 by dummy.x.
私、このゲームが恐ろしく好きなの。 主人公4人がそれぞれ世界の四隅から旅立ち、それぞれに平行して冒険を進める… っていう、いまだに個性的なシステムもいいんだけど、何しろ仲間の3人(体?)の 貝獣が、めちゃくちゃ可愛いのよねぇ。 ゲームそのものは、全体的に作りが甘い気がするし、3〜4回ぐらいバッテリー バックアップが飛ばされたりした。 でも、そのたびに最初からプレイし直してたんだから、やっぱり好きなんだろう なぁ。 ちなみに、最終的に編み出した「私のもっとも効率のいい進め方」は、 主人公の「炎の貝の少年」を徹底的に鍛え上げる というもの。 最初の大陸上でひたすら経験値を稼ぎ、大陸間の道を塞いでいるゴブリンを、 一人で楽に倒せるぐらいまでレベルを上げ、それから貝獣たちを迎えに行くのだ。 迎えに行く順番はテキトーでいいけど、私は結局クピクピ→ポヨン→バブだった。 操作の切り替わる順序に沿って回っていったわけだ。 …って、これじゃフツーにメンバーを集める、他のRPGと同じじゃん。 戦闘では、 少年一人がひたすらに戦い、 貝獣たちはひたすらに防御する、 という方法を取る。 貝獣たちは防御するとダメージをほとんど受けない(通常0〜1ポイントだが、 一度2ポイントになったことがあったような…)。だから戦闘中は、少年のVP だけを気にしていればいいのだ。 また、このゲームの戦闘は、キャラクタ毎に攻撃対象を1体選択し、その間で のみ攻撃しあうシステムになっている(攻撃対象がいない敵はランダムに相手を 選択する)。 これを利用した小賢しい戦法(とは言えないか?)がある。 ・4体以上の敵が出てきたら、各貝獣を他の敵キャラの前で防御させる 少年が攻撃される回数が減る。 ・敵が3体以下なら、少年と同じ敵の前で防御させる うまく貝獣の方を攻撃してくれれば、少年は無傷で済む。 これで、戦闘ではまず全滅しない(いざとなったらバブの特技“強制脱出”を 使えばOK)。 ただ、この戦法を実践するには、少年がある程度の攻撃に耐えられるぐらいに 強くなっている必要がある。このため、先に書いた「効率のいい進め方」が編み 出されたのだった。 それでもどーにもゲームが進まなくなったら、「ランダムワープ」のバグを利用 した超邪道技を使う。 「ランダムワープ」とは、水の貝獣ポヨンの特技で、設定上は「それまで行った ことがある街のどれかにランダムにワープする」というものである。 んが、実は『それまでに行ったことがある』という判定がミスってるのか、稀に 今まで行ったこともない街へもワープできてしまうのだ。 これを使って、たまたま知らない街に出られたら大成功、そこから話が進展する ことになったりするわけだ。ただし、話の筋が無茶苦茶になったりもするので、 要注意。って、ホントに邪道だな〜コレ。 でも、これがないと、ゲームを最初っからやり直すのはつらいよ、ホントに。 まぁ、とにかく。 「物語」を作り上げていく、のが(特に前半はスゴく)楽しめると思います。 マイナーな作品ですけどね。 …あ、でも、スーファミで続編が出たんでしたっけ?ってことは、案外人気が あったのかな。 私は結局スーファミ以降は家庭用ハード買ってないし、広告イラストのポヨンに 白目があって、なんか可愛くなくなっちゃったもんで、あんまり興味湧きません でした。 それに、どうせ「4人で平行して冒険」システムはないんだろうしね。
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